(19) アオダイショウ (19) アオダイショウ

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(解説)日本のへピの中では最大。体長ほ平均1.5メートル、2メートルに達するものもある。性格はおとなしい。雌は一度に8〜20個位の卵を産み、2力月程で卵からかえる。カエルや小鳥も食べるガ、ネズミが大好物で、最高のネズミキラーであり、自然のパランスを保つている動物だと考えられる。


 田んぼが広がる舗装道路を歩いていると、路上にアオダイショウが長々と横たわっている。五月の風に誘われてか、まどろみのひとときを決め込んでいるらしい。カメラを構えて、鼻先まで近づいてみたが、ぴくりともしなかった。
「昔は、どこの農家にも倉があって、そのはりには、いつもアオダイショウが巻き付いていたものだ。子どもたちは恐れをなしていたが、家の者は『アオダイショウは神様のお使いだ』と言って大事にしたものだ」。
 父親が、よくこんな話をしてくれたのを子ども心にもしっかりと覚えている。
 大きなアオダイショウであれば、四月から十月までの活動期に、百匹程のネズミを捕らえて食べるといわれている。倉に入れてある米や麦などの農作物をネズミから守ってくれているのを昔の人はよく知っていたのである。
 最近、緑豊かな住宅地にへビが現れ、ちょっとした騒ぎになったという話を聞いた。「自然が豊かな所に住みたいと引っ越して釆たのにへビが出ては困る。ヘビを駆除しなければ」と言うのである。
 自然環境が悪くなれば、まず姿を消すのがへビであるといわれている。とすると、今の人が望んでいる豊かな環境とはどんなものを指しているのだろうか。昔の人の知恵袋を借りたいものである。