(18) アマナ (18) アマナ

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(解説)根にラッキョウを小さくした鱗茎(りんけい)があるのもチューリップと同じ。食べると甘いのでこの名がついた。2枚の葉を広げ、その中心から花茎を伸ばし花を1個つける。日当りの良い土手に多く、日が当たると花を開き、夕方閉じる。雨や曇りの日は花は開かないのもチューリップと同じ。


 あと半月もすると小学校の入学式。かわいい一年生の笑顔が目に浮かぶ。学校の花壇には、色とりどりのチューリップの花が咲き、入学を祝っているようにみえる。
「子供だけの世界のことばチューリップ」一春逸一
 春の花の中でチューリップほど世界中に広がり、世界の子どもに愛され、心通う花はほかにはないように思える。
 色ガラスのワイングラスにも似たかわいい形、咲きそろった花のイメージからは、優しく、明るく、楽しく、話し合い、励まし合う、平和な世界を連想せずにはいられない。
 ところで、そのチューリップの野生種が伊勢原の野で見られるのだ。その名は「アマナ」。日本のチューリップなのである。
 田んぼの土手で、毎年春に花を咲かせる。形は小ぶりだが、花といい葉といい花壇のチューリップそのものである。
 今年も土手で一年生の入学を祝って花を咲かせるアマナ。土手が石積みに変えられたりする今日、人間と共に生き続けてきたこの野の草が絶えることのないように願いたいものである。