(14) クロコノマチョウ (14) クロコノマチョウ


(解説)雑木林の縁の下草などに静止しているところに出会うことが多意。驚いて飛び立ってもすぐに下草や地上に止まるので、静かに近寄れば比較的観察しやすい。  幼虫は、ススキ、ヨシ、ジュズダマ、イヌビエなどを食し、成虫で越冬する。  写真は、昨年11月に総合運動公園の散策路で撮影。


 このチョウを人に見せたら「伊勢原では昔からよく見かけるチョウだ」という返事が返ってきた。
 モンシロチョウより大きくアゲハチョウよりは小さい中型のチョウで、どこにでもいる普通の種類に見える。
 しかし、図鑑を開いてみると、そこには㍉山梨県南部から静岡県以西に生息する」と書かれている。実は、箱根山より東にはすんでいないチョウなのだ。
 ところが、最近は神奈川県南西部を中心に県内各地で幼虫や成虫が確認されるようになり、伊勢原でも総合運動公園やふじやま公園の散策路でその姿を見かけるようになった。今は珍しいチョウだが、やがては「よく見かけるチョウ」になるのかもしれない。
 私たち人間の世界では、宅地を造成して居住区域を拡張しているが、クロコノマチョウの世界では、人知れず静かに生息範囲を広げているのだ。