(10) オニヤンマ (10) オニヤンマ

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(解説)日本のトンボの中で最大型種で雌が特に大きい。雄は腹長59~76ミリ、後羽長48~58ミリ。雌は腹長62~80ミリ、後羽長54~66ミリ。平地、丘陵地、山地細流付近に生息し、7~8月をピークに6月上旬~10月下旬に見られる。


 子どものころ、オニヤンマが飛んでいるのを見つけると、「ドロボ」ドロボー」と呼びながら、網を片手に追いかけた思い出はないだろうか。
 庭先から音もなくすうっと部屋の申へ入り外へ出ていくさまをとらえて、そう呼んでいたのかもしれない。
 きれいな水の流れる小川が生まれ故郷。砂底の中にはヤゴが口と目を出して潜んでいる。羽化が間近になるとヤゴは水を離れ、土手をはい上がる。草の茎をよじ登り足場を固めると、やがてヤゴの背中が割れてオニヤンマの誕生である。
 ところで、小川に沿った道を歩いていると、オニヤンマが一定の距離を行ったり釆たりしているのによく出会う。
 自分の縄張りをパトロールしているのだ。その間にもカやユスリカなど、たくさんの虫を捕食する。
 オニヤンマは、「ドロボー」どころかトンボの「お巡りさん」なのだろう。