森のこよみ

ここでは、「広報いせはら」に平成6年10月15日号~平成11年3月1日号(全50回)に掲載された『森のこよみ』を再編集してご紹介しています。


(1) アキアカネ   (1) アキアカネ  
(解説)十月の空を軽快に飛ぶ真っ赤なトンボがアキアカネと思われますが、それはなぜかナツアカネ。 当のアキアカネは頭と胸が燈(だいだい)色で尻尾に見える腹部だけが赤い。

(2) カワラタケ  (2) カワラタケ 
(解説)サルノコシカケ科。主に春から秋に枯れ木に瓦状に群生する。かさはほぼ半円形、径1〜5cm。近年、薬用として脚光を浴びている。

(3) ツチイナゴ  (3) ツチイナゴ 
(解説)イナゴ科。茶褐色で、体長が雄40ミリ、雌47ミリ前後ある比較的大型のバッタ。本州以南に分布し、東南アジアや中国にも生息する。

(4) コナラ (4) コナラ
(解説)ブナ科。日当たりのよい山地や丘陵に見られる落葉高木。薪炭材やシイタケの栽培材として広く植林され、クヌギと並び雑木林の主役である。4~5月に花が咲き、秋にだ円形の果実 (ドングリ)をつける。

(5) カラスザンショウ (5) カラスザンショウ
(解説)ミカン科。暖地の沿海地や山地に生える落葉高木。高さ15〜20メートルになる。枝には鋭い刺が多い。7〜8月、枝先に淡緑色の小さな花を多数開く。雌雄異株。果実は直径5〜6ミリの球形で紅紫色に熟す。種子は黒色。

(6) アズマヒキガエル (6) アズマヒキガエル
(解説)ヒキガエル科。体長20センチほどで主に陸上の森林ややぶで生活する。水かきはあまり発達していない。後ろ足が短く、のそのそ歩く。 産卵は晩冬から春にガけて、短いときは数日で終わつてしまう。

(7) カントウヒマワリ (7) カントウヒマワリ
(解説)キク科。20種類以上あるタンポポのひとつ。関東ガら本州中部の太平洋側に分布している。茎の高さは20センチ。花の直径は約4センチ。花期は3~4月で野山に見られる。

(8) ギンイチモンジセセリ (8) ギンイチモンジセセリ
(解説)セセリ科。羽を開いた大きさほ3センチ。春と夏に成虫にかえる。春型は、羽に銀の一文字槙漂分入つて美しい。北海道から九州に分布し、生息は局地的。幼虫は、ススキ、チガヤなどのイネ科植物を食べて成長する。

(9) ウスモンオトシブミ (9) ウスモンオトシブミ
(解説)5〜8月にかけて発生。成虫は5・5ミリほどで体の割には首と足が長くて力が強い。「オトシブミ」とは、葉を巻き込み卵を生み込む甲虫の仲間の総称で、巻き込んだ葉を落とすもの、端を残して付けたままのものなどいろいろ。

(10) オニヤンマ (10) オニヤンマ
(解説)日本のトンボの中で最大型種で雌が特に大きい。雄は腹長59~76ミリ、後羽長48~58ミリ。雌は腹長62~80ミリ、後羽長54~66ミリ。平地、丘陵地、山地細流付近に生息し、7~8月をピークに6月上旬~10月下旬に見られる。

(11) セミの抜け殻 (11) セミの抜け殻
(解説)日本に生息するセミは32種類。夏の伊勢原には、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、クマゼミの6種類が生息している。

(12) 彼岸花 (12) 彼岸花
(解説)ヒガンバナ科。ユリに似た赤い花が数個輪状に咲く。6枚の花弁、6本の雄しべが雌しべとともに長く外へ飛び出している。  日本のヒガンバナは、稲作とともに、南方から中国を経て渡って来た史前帰化植物と思われる。  花が咲いても結実はせず、球根で増える。球根はアルカロイドを含み有毒。

(13) トノサマバッタ (13) トノサマバッタ
(解説)日本で最も大型になるバッタで、メスは6.5センチにもなる。体色は、緑色から褐色までいろいろな色調があり、黒っぼいものまでいる。  跳ねる力、飛ぶ力が強く、近づくと20~30メートルを軽く飛んでは地面におりる。地面や草に体色が溶けこんで見つけにくい。ときには群れをつくり、長距離移動を行い農作吻に大きな被害を及ぼすことがある。7~11月に見られ、イネ科カヤツリグサなどを食べて成長する。

(14) クロコノマチョウ (14) クロコノマチョウ
(解説)雑木林の縁の下草などに静止しているところに出会うことが多意。驚いて飛び立ってもすぐに下草や地上に止まるので、静かに近寄れば比較的観察しやすい。  幼虫は、ススキ、ヨシ、ジュズダマ、イヌビエなどを食し、成虫で越冬する。  写真は、昨年11月に総合運動公園の散策路で撮影。

(15) ホオノキの落ち葉と虫たち (15) ホオノキの落ち葉と虫たち
(解説)ホオノキの葉は、ほお葉みそで有名だが、「ほお葉まんま」といってご飯を包んで食べる地域もあり、生活につながりが深い。  木材は白くて素性が良いため、かつては高げたの歯や年賀状の木版などに利用された。

(16) ゴマダラチョウ幼虫 (16) ゴマダラチョウ幼虫
(解説)成虫は、黒褐色の地に白の斑紋をちりばめた羽を持つことからゴマヴラの名ガ付いた中型のチョウ。羽は、丈夫にできていて飛ば刀ガ強い。夏はクヌギなどの樹液に集まり汁を吸う。  幼虫で冬を越し、春、エノキが芽吹くと幼虫は目を覚まし、木を登る。

(17) ウラジロシジミ (17) ウラジロシジミ
(解説)シジミチョウの一種で年2~3回発生。6〜10月に見られ、成虫で越冬する。幼虫は、クズやフジなどマメ科の植物のつぼみや花、新芽などを食べる。  雄は羽の表が赤く、雌は白い。成虫は飛ぶ力が強く、動物のふんや人の汗を吸汁する。

(18) アマナ (18) アマナ
(解説)根にラッキョウを小さくした鱗茎(りんけい)があるのもチューリップと同じ。食べると甘いのでこの名がついた。2枚の葉を広げ、その中心から花茎を伸ばし花を1個つける。日当りの良い土手に多く、日が当たると花を開き、夕方閉じる。雨や曇りの日は花は開かないのもチューリップと同じ。

(19) アオダイショウ (19) アオダイショウ
(解説)日本のへピの中では最大。体長ほ平均1.5メートル、2メートルに達するものもある。性格はおとなしい。雌は一度に8〜20個位の卵を産み、2力月程で卵からかえる。カエルや小鳥も食べるガ、ネズミが大好物で、最高のネズミキラーであり、自然のパランスを保つている動物だと考えられる。

(20) カジカガエル (20) カジカガエル
(解説)雄の体長は平均42ミリ。雌は63ミリ。山地に分布し、川幅のある渓流やその付近に生息する。緊殖期は4〜8月。雄は水から出た岩の上に縄張りをつくり、盛んに鳴いて雌を呼ぶ。産卵は水中の岩の下などに行う。

(21) カブトムシ (21) カブトムシ
(解説)夏の終わり、雌のカブトムシは落ち葉の下に潜り込み、土との境に3回に分けて100個ほどの卵を生む。やがて幼虫はふ化し、回りの分解した落ち葉を食べて育ち、脱皮を3回繰り返して冬越しをする。春になると再び成長し、幼虫は10センチほどになる。成虫は樹液を好み、雑木林に集まる。

(22) カラスウリ (22) カラスウリ
(解説)雌雄別株で、写真は雌花。林のふちや人家の近くのやぶなどでよく見かける。茎は細く、巻きひげでからみつきながら伸び上がる。葉は6〜10センチほどの幅があり、3つから5つに浅く切れ込む。花期は8〜9月。秋につける赤い実はよく目立つ。

(23) エサキモンキツノカメムシ (23) エサキモンキツノカメムシ
(解説)体長は11〜13ミリで、全国的に広く分布する。雌成虫は、卵や幼虫を保護する習性がある。ミズキ、クマノミズキ、ハゼノキ、カラスザンショウなどの葉上で見られ、繁殖の大部分はミズキで行われる。

(24) タマゴダケ (24) タマゴダケ
(解説)幼菌は白色の外被膜に覆われて卵型。次第に膜の上部が破れて赤い傘が現れてくる。傘は開くと直径6~18センチ、周辺には放射状の溝線が現れる。柄は長さ10~20センチ、黄色の地に帯赤色のだんだら模様。夏から秋にかけてシイ、ナラ、ブナ、モミなどの樹下に生える。

(25) ヌルデ (25) ヌルデ
(解説)山野に生える落葉小高木で、葉の軸に翼があるのが特徴。8~9月に 円錐状に多数の白い小さな花が咲く。雌雄別株。果実は4ミリほどの偏球形で、塩辛い白い粉をかぶっている。葉にできた虫こぶを五倍子(ごばいし)と呼ぴ染色などに利用する。

(26) セイヨウタンポポ (26) セイヨウタンポポ
(解説)カントウタンポポは花を支えている包が上向きに並ぶが、セイヨウタンポポは反り返つているのが特徴。春先だけでなく、今の季節も少ないながら花を付けて種を飛ぼす。葉が地面に張り付いた形で真冬を越す。ヨーロッパでは食用に栽培されてもいる。

(27) クロナガアリ (27) クロナガアリ
(解説)体長4~6ミリ。10~2月ころに活動し、野草の種子を集める。低 温に強く、冬の時期でも地上が凍り付いている朝から活動を開始し、巣穴からはい出してスローモーションよろしく歩き出す。

(28) ベニシジミ (28) ベニシジミ
(解説)北海道から九州まで広く分布し、幼虫で冬を越す。成虫は鮮やかな赤い羽を持つシジミチョウで、3月下旬から12月まで見られる。スイバ、ヒメスイバ、ギシギシなどを食用とする田園地域特有のチョウ。

(29) オオイヌノフグリ (29) オオイヌノフグリ
(解説)ずっと昔から春の野を飾ってきた花のように思えるが、実はユーラシア、アフリ力原産の帰化植物。その歴史も浅く、明治の中ごろに東京の上野 周辺で見られたのが始めといわれ、今でほ全国に広がっている。花は朝 開いて午後にはつぼむ。以前ほ「一日花」と思われていたが、一日から 三日ほどの命らしい。

(30) ウラシマソウ (30) ウラシマソウ
(解説)雌雄異株。花の中心にある肉穂の元にたくさんの花を付ける。肥料による影響を受け、栄養が良ければ雌株、悪ければ雄株になるという変わり種。毒草とされ、食べると激しい「えぐ味」がある。

(31) シジュウカラ (31) シジュウカラ
(解説)住宅地や公園などでよく見られる野鳥。もともとは木のほらに営巣する種類だが、それが少なくなり住宅難。巣箱をよく利用する。写真は特別にカメラを組み込んだ巣箱を作って遠隔操作で写したもので、実際には巣箱をのぞくことは厳禁。

(32) ジンガサハムシ (32) ジンガサハムシ
(解説)成虫は5月ころより現れヒルガオの葉に丸い穴をあけて食べる。幼虫やさなぎほ、脱皮殻を尾端につける習性があリカムフラージュする。

(33) オオマツヨイグサとスズメガ (33) オオマツヨイグサとスズメガ
(解説)北アメリカ原産だが ヨーロッパで品種改良されて大きな花を咲かせるようになったと思われる。花の直径は7センチほど。タ暮れと共に咲き 翌朝しおれる。なお 文中の「ホバーリング」とは、花に止まらず空中を飛びながら蜜を吸うこと。写真のガは、エビガラスズメ。

(34) アオバセセリ (34) アオバセセリ
(解説)南方には、アオバセセリの種類は多く、成虫はそれぞれ美しい羽を持ち幼虫も色彩に特色がある。年2回発生、5~6月、7~8月に見られる。

(35) アザミ (35) アザミ
(解説)アザミはキクの仲間。一個に見える花は、たくさんの花の集まり。花の色は紅紫色で羽毛状の冠毛があり、風で飛散する。日本では55種、県内では12種が知られる。

(36) ウラナミシジミ (36) ウラナミシジミ
(解説)分布は総半島以西の温暖な地域。国外では、アジア、アフリカ、ヨーロッパなどに広く分布する。食草はマメ科の植物の花、つぼみ、果実。

(37) コチャダイゴケ (37) コチャダイゴケ
(解説)春から秋遅くまで枯れ木や朽ち木で見られるキノコらしくないキノコ。直径4~5ミリ、高さ5~10ミリ。10個位の胞子の詰まった粒が入っている。食毒不明。

(38) ナナホシテントウ (38) ナナホシテントウ
(解説)真っ赤な羽に黒い点が7個あることからナナホシテントウという。益虫の代表格で、成虫・幼虫ともにアリマキを食べる。敵に遭うと足の付け根から黄色の嫌な匂いのする液を出す

(39) ミミズク (39) ミミズク
(解説)ミミズク科に属する体長14~18ミリの昆虫で、本州以南に広く分布する。雌は、秋になると頑丈な産卵管を樹皮下に差し込んで産卵する。卵で冬越しして初夏のころにふ化、8~9月ころに成虫になる。ミミズクの暗い体色は、木の幹の色とよく似ていて優れた隠ぺい色である。

(40) ウスギオウレン (40) ウスギオウレン
(解説)早春の本州中部山地、主として針葉樹林で見られる。がく片花弁は細く淡黄緑色、葉はセリ葉状、根は黄色いところから黄連の名が付いた。

(41) オトメスミレ (41) オトメスミレ
(解説)スミレの種類は、二つのグループに大別することができる。一つは地上に茎が立たないグループで、花や葉が根元から出ている。多くのスミレはこのグループに人る。ほかの一つは、タチツボスミレなどで茎が立つので区別できる。

(42) ミツバアケビ (42) ミツバアケビ
(解説)つる植物でほかの木に絡み、かなり高い位置にまでのぼる。果実は10センチほどで、美しい紫色になる。以前は、子供たちの大事なおやつであった。動物や野鳥に食べられ排泄された種子はよく発芽するらしい。

(43) ジャコウアゲハ (43) ジャコウアゲハ
(解説)林の中や縁をゆっくりと飛ぶ黒色のアゲハチョウ。雌は薄い焦げ茶色。雄のチョウは ソヤコウのにおいを出すひだを後ろ羽に持っている。 食草のウマノスズクサは 独特の味やにおいを持つことから、幼虫、さなぎ、成虫ともに味が悪いと言われ、昆虫の天敵である鳥も避けるという

(44) フジアザミ (44) フジアザミ
(解説)日当たりのよい砂利地や河原を好み、関東から中部地方の底山帯上部から亜高山帯に生え、高さ1メートルにもなる巨大な多年草。根生葉は輪状に集まリ70センチにもなる。花は紅紫色で6~10センチの大型のものをつける。

(45) ハシボソガラス (45) ハシボソガラス
(解説)伊勢原でよく見かけるカラスは2種類。農耕地に比較的多く「ガーァ、ガーァ」と濁った声で鳴くのがハシボソガラス。街中に比較的多く「カーァ、カーァ」と濁らぬ声で鳴き、くちばしも太く、おでこが出ているのがハシブトガラス。どちらも、夕方になると森のねぐらへ帰り集団をつくる。

(46) キチョウ (46) キチョウ
(解説)羽が黄色だからキチョウ。本州、四国、九州、南西諸島に分布し、ネムノキ、メドハギ、クサネム、マメ科植物などを食草とする。

(47) エンマコオロギ (47) エンマコオロギ
(解説)ほぼ日本全国に分布していて、個体数も多いコオロギ。わが国に住んでいるコオロギの中では一番大型の種類である。道端のちょっとした草むら、家庭菜園、農家の庭先などで広く鳴き声を聞くことができる。

(48) ヤマシギ (48) ヤマシギ
(解説)成鳥は全長35センチ。北海道から九州、伊豆諸島など全国的に繁殖する。秋冬には人家付近の公園や竹やぶなどにいて、夕方から活動してミミズなどを食べる。

(49) セミノハリセンボン (49) セミノハリセンボン
(解説)アブラゼミやミンミンゼミなどセミの体表のほぼ全面に生じる。高さ0.3~1.5ミリ。虫ピン様。 淡い灰紫色の胞子が粉状に生じる。日本各地の林内の地上で発生する。

(50) ゼニゴケ (50) ゼニゴケ
(解説)北海道から九州まで広く分布。世界各地でも見られる。平らな葉状体で幅は1センチ内外、二またに分かれる。雌雄異株。人家周辺に多く半日陰の湿った地面に多く見られる。

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